(年表) 明治15年<空知集治監>

<空知集治監>

明治15年6月、現在の三笠市に空知集治監が開庁。
主に明治12年に開坑した幌内炭鉱で受刑者を使役するために建設され、明治23年には3,248人を収監していました。
受刑者のうち1,000人程度が幌内炭鉱の採炭労働に、他は道路建設などに従事。

幌内炭鉱は明治22年に北海道炭礦鉄道に払い下げられましたが、その後も炭鉱での囚人の使役は継続していました。

囚人労働が中止されたのは明治27年末のことです。
何度か名称を変更した後、明治36年に廃止。

 

1882年(明治15年)                
1月1日 全国人口、3670万人118人(東京98万2143人)    
3月20日 上野動物園開園                  
4月28日 東京上野の帝室博物館落成(現在の東京国立博物館)            
5月15日 徳島県人滝本五郎らが「興産社」を組織して篠路に入植し、藍を栽培。      
6月 空知集治監 市来知(現三笠)に設置              
8月 琴似屯田兵を第一、第二中隊、山鼻を第三、第四中隊に編成。          
10月10日 日本銀行開業                  
10月23日 上磯小学校七重浜分校として開設。              
11月13日 幌内煤田鉄道の幌内~手宮間が全線開通              
明治14年の開拓使官有物払下事件を発端とし開拓使は廃止。
開拓使の廃止で北海道は札幌・函館・根室の3県に分割、農商務省北海道事業管理局      
  が設置(1883年)された。                
三笠は『北海盆唄』発祥の地。三笠の地名の由来は、空知集治監にあった裏山が      
  奈良の三笠山に似ているという、囚人が望郷の念をこめて当時から三笠山と呼んでいた      
日本最北の酒蔵「国稀」創業。