室蘭岳むろらんだけ(鷲別岳)

国土地理院発行の地形図では鷲別岳わしべつだけ(標高911m)と記載されていますが、室蘭市の北方に望まれるので室蘭岳の呼称が多く使用されています。
また、松浦武四郎の「初航蝦夷日誌」には「モロラン岳」と記してあります。
室蘭の地名の由来は「モ・ロラン」で「小さな・坂」から来ているので、武四郎がモロランと記したのは納得します。

鷲別の山名はアイヌ語のアシ・ベツ(灌木の・川)やチワシ・ペツ(波打つ・川)からの転訛という説があります。

海側から見ればなだらかな山容ですが、北側は400mを超す急な切れ込みで落ちてるといいます。夏は沢登りや岩登り、冬はアイスクライミングなどの絶好のトレーニング場となっており「室蘭岳からヒマラヤへ」を合言葉に、多くの岳人が育っていきました。