有珠山(うすざん)
有珠山は、洞爺湖の南に位置する標高737mの活火山です。山頂は壮瞥町にあり、山は洞爺湖町、伊達市にまたがっており、昭和新山とともに「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されています。
有史以来7回の大爆発がありました。伊達の有珠善光寺境内には爆発で飛んできた巨岩がいたるところにあります。
1822年(文政5年)の噴火は熱雲を発生し和人とアイヌ70人が死亡。焼死馬2468頭におよぶ大惨事との記録が残っています。
昭和52年8月7日午前9時12分、突如として大爆発。三日間の大噴火で火口原に四つの新火口ができ洞爺湖温泉街は大混乱。更に翌53年の夏から初冬にかけて、数十回の水蒸気爆発を繰り返し、二年にわたる火山活動で有珠山は草木一本まで枯れつくし灰一色の砂漠となりました。
最新の噴火は平成12年(2000年)3月31日午後1時7分の噴火で、国道230号のすぐ横の西山山麓からマグマ水蒸気爆発。噴煙は火口上3,500mに達し、周辺に噴石放出、北東側に降灰しました。
昭和新山山麓からロープウェイ(有珠山ロープウェイ)が運行しており、有珠山や昭和新山、洞爺湖や内浦湾(噴火湾)などの景色を眺めることができます。
また、「外輪山遊歩道」が整備されており、外輪山展望台までの道のりがトレッキングコースになっています。
恐ろしい山ですが、登山家には人気の山で伊達市のJR有珠駅から徒歩1時間の登山ルートがあり、登山口のゲートから外輪山の展望台まで約40分。登山道は容易に登れる山です。
有珠山も伊達市、豊浦町、洞爺湖町からと何点か描いています。
伊達市アルトリ岬からの有珠山です。