占冠は「しむかっぷ」と呼びます。
村名の由来はアイヌ語「シモカプ」(静かで平和な川の上流)からとられ漢字は当て字です。
この村は上川総合振興(旧上川支庁)の最南端に位置します。従って上川の北部中川町まで車で走るとなれば21の市町村を縦断することになります。

道の駅自然体験しむかっぷ

天気予報で「上川地方は晴れ」と言っても、とうてい信用はできません。
明治38年に大平洋岸に接する胆振地区のむかわ町から分村した経緯があるので、行政の区分けは難しいものがあります。
94%が森林で、森から流れ出す小さな源流がいくつも集まって鵡川(むかわ)となり村の中央を流れています。

トマムがあるのが占冠村です。
山間地でありながら、JRや高速道路などの交通の便が良く、札幌や旭川・富良野方面、また道東方面を結ぶ交通の要衝となっています。
1960(昭和35)年代に5千人弱の人口がありましたが、高度成長期とともに過疎化が進みました。一時は小学校の運動会開催も危ぶまれたといいます。現在は人口1300人。

村は誘致活動に奔走し1983年(昭和58年)にアルファリゾートトマムの開業となりました。