夷酋列像はアイヌの衣装ではない!

20年以上前のことだと思いますが「夷酋列像」の絵がフランスで見つかったと報道がありました。描いたのは、松前藩家老蠣崎波響、アイヌ酋長12名の松前凱旋の図ということでした。
ところが、この絵にアイヌの人たちから異議がでたのです。

「描かれている衣服や履物はアイヌの衣装ではない。何か意図があって描かれたものだ」ということでした。

複写があるという道南の松前城に行ってみました。
しかし、素人が見ても何も分かるものではありません。
松前町の教育委員会に行けば何かわかると思いましたが、全く何のことかと取り合おうともしませんでした。
どうも気になるので、北海道の市町村役場や郷土資料館巡りをすることになりました。

その結果、更に分からないことが出てきました。

塩狩峠にある近藤重蔵ゆかりの碑

・厚岸町には、徳川第11代将軍のお寺があります。
・平取町には義経神社があります。
・斜里町では「ねぶた祭り」が開催されます。
・苫小牧市役所前には「八王子千人同心」の碑があります。
・八雲町には、松前藩の「関所」が復元されています。
・和寒町の塩狩峠には近藤重蔵の碑が立てられています。

一つ一つ上げるときりがありません。

40年ほど前に総理大臣中曽根首相が「日本人は単一民族」と発言して大きな問題になりました。また、関西の経済人が北海道を熊襲と発言し物議を醸したこともありました。

蝦夷の認識が、ようやく本格的になってきたのではと思います。