平成合併が始まる平成17年まで、足寄町は日本最大の面積を持つ市町村でした。
蝦夷の時代、積雪量が少ないこの地は、鹿が多くアイヌ人の絶好狩猟場だったといいます。
明治12年、 細川繁太郎、エン夫妻が白糠越えで中足寄に入植したのが最初の和人定住でした。
明治23年に銃床材用のオニグルミ伐採で多数入り込み、そのうちの茨城出身の高松米松らが残り定住し開墾に入ります。
明治30年代には次々と入植が続き、明治43年には池田~陸別間の鉄道開通により、開発が本格化します。
明治33年に芽登温泉が発見、大正2年には雌阿寒温泉も発見され翌年開湯。
大正8年 陸別村、利別村を分離し、足寄外1村戸長役場が置かれました。
帯広市から北に1時間ほど車で走ると足寄町があります。松山千春と鈴木宗男で知られることになった町ですが、足寄町の東に位置する螺湾地区には「日本一大きなフキ」が自生しています。
螺湾川に沿って直径10㎝高さ3mもあるラワンブキで、毎年出荷されています。
「コロポックル」というのはアイヌの小人伝説ですが、このフキを持つとコロポックルの世界に入れます。
ふるさと銀河線足寄駅跡は現在「道の駅あしょろ銀河ホール21」になっており、松山千春の実物大のパネルが飾ってあります。
オンネトーは「ラワンブキ」(道道664号沿い)から更に30分ほど東に走るとあります。
阿寒国立公園内に位置しているので、阿寒湖の西側になります。
人の手があまり入っておらず、自然の風景が広がるので人気です。
今は展望台が作られているので、絶景ポイントが分かりやすくなっています。
昔はこの近くでイーゼルを立てて油絵を描いている人を見かけたことがありました。
湖面は刻々と色を変えることから、神秘の湖・五色沼の別名もあります。
雌阿寒岳と阿寒富士を湖面に映し出すのが絵になります。
阿寒湖から近い湖沼ですが、流出河川の螺湾川は、東方の釧路方面ではなく、西方の十勝方面へと流れています。
オコタンペ湖、東雲湖と共に、北海道三大秘湖の一つとされています。