義経山(294m)
源義経が津軽海峡を渡って蝦夷地に入ったという伝説は道南や日本海側の各地に多く残されています。十勝にも伝説が残っています。
本別町の市街地から約1・5kmにある山は、 昔「サマイクル」サンと呼ばれていました。サマイクルは人間の生活に必要な知恵を教える文化の神で、12匹のオオカミを引き連れて この山に住み着きました。
これは、義経と従者のことです。
本別町は、義経伝説を観光の目玉にしています。
「義経は兄の頼朝に追われ30歳で自刃されたとなっているが、実は弁慶などの従者を連れて東北~北海道へと渡り、さらに大陸に渡ったとされる伝説がある。本別(ポンベツ)にも来て、アイヌに狩猟や農耕、建築法など暮らしに役立つ様々な事を教え、サマイクル(文化神)となった。アイヌの人々に心から慕われ数多くの伝説を残した。この義経山にも登ったとされている」とされている。
本別公園内には「義経の館」があり、文献などが展示されています。
初夏ともなれば、15、000株のエゾムラサキツツジが咲きそろうといいます。
北海道に義経伝説は多いけれど、義経像と弁慶像が並ぶのは珍しいことです。