茂津多(もった)岬は道南と道央の境にあります。
渡島(おしま)半島西岸の日本海に突き出た岬で、檜山(ひやま)振興局管内と後志(しりべし)総合振興局管内の境界をなす狩場山地(かりばさんち)が絶壁をなしています。
狩場山(1520m)は道南の最高峰の山で日本海に突出し,海岸線は屈曲に富み,高さ数十mの海食崖が約3kmにわたって連続しています。
国道229号の瀬棚町(現せたな町)~島牧村間の工事は16年間を要しました。
岬の先端部は茂津多トンネル(全長1974m)が開通し昭和51に完成。
自動車トンネルとしては道内有数の長さです。
岬の先端には茂津多岬灯台があります。海水面からの大きな標高差で有名だった灯台(灯火)は、その後周辺の林道の開通に伴って改築整備もされ、塔頂まで290m離れた日本一標高の高い灯台となりました。
灯台周辺には道立自然公園に認定されている美しい自然林が広がり、散策路やトイレも整備されているため、ハイキングコースになっています。