おとべ町名はアイヌ語のオトウンペ(河口に沼のある川)に由来し、その川は現在の姫川といわれています。

道南12館(中世)が築かれていたころはアイヌ集落だけでした。
コシャマインの乱(1457年)で武田信広に制圧され、参戦した乙部のアイヌも敗惨しました。

1596年、新天地を拓くため、蝦夷を目指した上杉家臣、宇田民部らが乙部に辿り着き、海岸沿いで漁業を始めたのが、この町の始まりとされています。

新政府上陸地

明治2年、現元町・館浦地区に上陸した新政府軍と旧幕府軍が最初に戦闘に入りました。その後、旧幕府軍は降伏し箱館戦争は終わります。

明治12年、和歌山県人岩橋徹輔によって設立された開進社は本社を函館に、第2会所を乙部に置き、欧米式農業を行いましたが資金難と内紛で解散となりました。

明治30年、漁獲高全道3位となりニシン漁で栄えましたが、明治末から不漁となりニシンからの転換を図ることなります。


明治40年、現富岡に青森の貴族院が経営する農場に青森から7戸が移住。その後馬140頭、牛30頭を飼育し、豊富な森林資源をもとに炭焼きも行いました。

戦後、豊浜・元和漁港が完成、1970年代には延縄漁業で勢いを増しましたが、200海里以降はスケソウダラが中心になっています。

 

元和台海浜公園

平成2年(1990年)、元和台海浜公園を建設。
この公園には「海のプール」があります。ビーチやトイレ・更衣室がバリアフリーになっており、海までスロープを設置。水陸両用車も用意しています。
環境省の快水浴場百選に道内で唯一選ばれており、施設自体が防波堤となっているので安心して遊べます。