和田徹三文学碑 ー余市町

和田徹三
明治42(1909)年ー平成11(1999)年
余市郡余市町生まれ  龍木 煌(たつき あきら)はペンネーム。
小樽高商(現・小樽商科大学)〔昭和6年〕卒
主な受賞名、日本詩人クラブ賞(第12回)〔昭和54年〕「和田徹三全詩集」
伊藤整と共に百田宗治主宰「椎の木」同人となり、昭和10年処女詩集「門」を刊行。「日本末来派」などを経て、31年から「湾」主宰。英文学ではH.リードの研究で有名。

余市町入船町モイレ山にある余市水産博物館前にあります。
昭和63年10月13日建立


ー古里の海に寄せてー

 このどす黒い冬の海のどこかに夏の色が 
 かくれているはずがない。
 さまざまなものを ただ映しているだけで海にじぶんの色など 
あろうはずがない。
 人はいつからか己にあわせて心を切りとってきた。
 しかし 海には「私」というものがない。
 それは ただはてしなく広い人の心の原型のように・・・