北のカナリアたちー礼文島
2012年制作の映画。東映創立60周年記念作品。
湊かなえ原作の短編集『往復書簡』に所収された「二十年後の宿題」が原案。
監督は阪本順治。吉永小百合の116本目の出演作品で、行定勲の「北の零年」(2005年)、滝田洋二郎監督の「北の桜守」(2018年)と本作はいずれも北海道を舞台にした吉永主演の映画であることから、「北の三部作」と呼ばれています。
撮影は札幌、稚内、サロベツ、利尻島、礼文島で行われ、利尻島、礼文島での撮影は記録的な吹雪に遭遇するなど自然の猛威の中で撮影。2012年7月1日からは利尻島、礼文島で夏の撮影を再開し、7月18日の礼文島での撮影を最後にクランクアップ。
小学校の撮影には既存の分校を撮影に使う案もあったが、平屋の木造校舎というイメージに合う建物が見つからず、利尻富士の見える候補地にセットを作ることになりました。このセットは撮影後も保存され、2013年7月27日に「北のカナリアパーク」として一般公開されています。