旅路ー旭川市神居古潭

『旅路』は、1967年(昭和42年)4月3日から1968年(昭和43年)3月30日まで放送されたNHK連続テレビ小説の第7作目。
平岩弓枝の同名小説を原作としたものです。
朝ドラ最後の白黒放送。
主演、横内正、日色ともゑなど。平均視聴率は45.8%、最高視聴率は56.9%。おしんに続く第二位。

旭川市郊外の神居古潭を舞台に、国鉄職員とその妻の愛情を中心に、大正・昭和を生きる人々を描きました。

今の神居古潭橋

神居古潭の地名はアイヌ語の「カムイ・コタン」(魔神の住む里)からです。

道央から道北への関門でもあり、景勝地としても知れ渡っていました。

鉄道の車窓からの眺めは絶景で、文芸作品としても明治のころから残されています。

俳人・河東碧梧桐は
「神威古潭下車。針金で板をつづくった釣橋のゆらゆら動くのを渡ってと、・・・・」とあります。

神居古潭駅は明治34年に、石狩川の北側に開駅しました。
昭和44年に長いトンネルによる新線が通じた時に廃駅となり、車窓からの眺めは終わります。
釣橋は対岸に出るためのもので、明治31年に架けられたあと改修を重ねて昭和4年に現在の形になりました。
国道12号線で旭川に入る手前でトンネルの横から旧道があり、釣橋を渡ると旧神居古潭駅が保存されています。旭川の観光名所の一つです。