石狩川ー当別町
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札幌から国道337号で石狩川に架かる札幌大橋を渡ると当別町に入ります。大橋を渡った右手の堤防に「文学碑 石狩川」が見えます。
当別町は、明治4年に仙台藩岩出山支藩の伊達邦直によって開拓の鍬が入れられた土地です。
昭和14年、東京の大観堂から本庄睦男の開拓小説が出版されました。ベストセラーとなり、北海道開拓小説の頂点となる長編となりました。映画「大地の侍」として昭和31年に制作されました
札幌大橋の右手にJR札沼線の陸橋があり、渡ると最初の駅が石狩太美駅です。
チョコレート「ロフトの工場」が国道の左手に見えてきます。工場入口が本庄睦男の生誕地で、石狩川の碑が建てられています。
ビエトという地名で、本庄家が入植した土地でした。睦男はJRでいえば一駅先の石狩当別駅に入植した岩出山支藩の話を聞き小説にしました。
小説石狩川の一節です。
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「水に浮かぶと、川は限りもない広さであった。流れは一棹押して離れるごとにもりもり逞しくなった。
棹は役に立たなくなった。手早く櫂と取り替えた。中流に漕ぎ出そうと悶えている丸木舟を、立ちさわぐ波はせせら笑っていた。」
用務をおびた玉目三郎が人夫二人と一つ心になって石狩川へ丸木舟を漕ぎ入れた場面です。