時雨 音羽「出船の港」歌碑 ー利尻町

北海道利尻島、沓形岬公園にある「出船の港」の詩碑です。

時雨 音羽(しぐれ おとは)  
1899年(明治32年)- 1980年(昭和55年)
昭和期の作詞家。出生時の戸籍上の名前は池野 音吉(いけの おときち)。
利尻島沓形村番外地出身。5人兄弟の末っ子。父邦蔵は、新潟県佐渡郡の出身。 沓形小学校高等科卒業。
1916年(大正5年)沓形村役場に附属員として勤めていたが、1918年(大正7年)秋頃上京日本大学法科に検定で合格し、1923年(大正12年)卒業後、大蔵省主税局織物課に勤めた。

1925年(大正14年)、新大衆誌『キング』9月号に講談社の依頼で民謡詩「朝日をあびて(後の出船の港)」を掲載。この詩は、中山晋平が作曲し藤原義江が歌ってヒット。

作詞 時雨 音羽 作曲 中山 晋平   歌唱 藤原 義江

出船の港

 
昭和3年、藤原義江の歌唱でレコード発売。
作詞が時雨音羽  作曲が中山晋平
 
1.ドンとドンとドンと波乗り越して
  一挺二挺三挺八挺櫓で飛ばしゃ
  サッと上がった鯨の汐の
  汐のあちらで朝日は踊る
 
2.エッサエッサエッサ押し切る腕は
  見事黒鉄(ガネ)その黒鉄を
  波は試そとドンと突き当る
  ドンとドンとドンとドンと突き当る

3.風に帆綱をキリリと締めて

  舵を廻せば舳先は踊る
  踊る舳先に身を投げ掛けりゃ
  夢は出船の港へ戻る