なかにし礼「石狩挽歌記念碑」ー小樽市

小樽市街地から西に車を走らせると祝津に入ります。この地区に鰊御殿の旧青山別邸があります。

この別邸の敷地内に、石狩挽歌の記念石碑と「なかにし礼直筆の歌碑」があります。

 

 

 

石狩挽歌   昭和五十年
   北原ミレイ創唱
   なかにし礼作詞
   浜 圭介作曲

海猫が鳴くから ニシンが来ると
赤い筒袖の ヤン衆がさわぐ
雪に埋もれた 番屋の隅で
わたしゃ夜通し 飯を炊く
あらからニシンは どこへ行ったやら
破れた網は 問い刺し網か
今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロ
沖を通るは 笠戸丸
わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る

燃えろ篝火 朝里の浜に
海は銀色 ニシンの色よ
ソーラン節に 頬染めながら
わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら
オタモイ岬の にしん御殿も
今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロ
かわらぬものは 古代文字
わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る