関寛斎資料館-陸別町

札幌圏から十勝・釧路への道東圏への鉄道は、今は石勝線が便利になりましたが、それまでは明治40年に開通した根室本線(滝川ー釧路)です。
北見・網走のオホーツク圏ともなれば石北本線(旭川ー網走間)が開通する昭和7年まで待たなければなりませんでした。
従って、札幌から北見に行くには、根室本線で十勝に入り「池田」から網走線(のちに池北線)で回らなければなりません。池田駅から北見駅までは140㌔、そのほぼ中間に陸別駅がありました。

次の一節は徳富蘆花「みみずのたはこと」です。

「北海道十勝の池田駅で乗り換えた汽車は、秋雨寂しい利別川の谷を北へ北へまた北へ北へと走って、夕の4時、陸別駅に着いた。明治43年(1910年)9月24日、網走線が陸別まで開通した開通式の翌々日であった」

網走線は、池北線ー北海道ちほく高原鉄道ーふるさと銀河線と変遷し廃線となりました。その路線沿線の駅では、何ヶ所か「道の駅」になっています。

旧陸別駅は道の駅「オーロラタウンりくべつ」となり、地下一階に「関寛斎資料館」があります。司馬遼太郎や城山三郎なども訪れており、色紙が展示されています。

関寛斎については、下記にも書いていますので関心のある方は開いてみてください。

北海道ゆかりの人たち(関寛斎)

陸別町の旅 (関寛斎)

十勝の国 37 (関寛斎 )