ハルとナツのロケ地 (奥行臼おくゆきうす駅逓所えきていしょ

2005年、NHKで放映された
橋田壽賀子脚本の
「ハルとナツ届かなかった手紙」のロケ地です。

上の写真は別海べっかい町にある旧奥行臼駅逓所の裏手になります。

ナツの育ての親である牛飼いの家や牛舎、チーズ小屋などが再現されます。
仲間由紀恵が演じるナツが牛の世話をする場面、チーズ作りをする場面などが撮影されました。昭和9年、北海道からブラジル移民となった姉ハル(森光子)とその家族。
出発の地、神戸で眼病のため日本に残された妹ナツ、かたや激動の時代を困苦のブラジル移民として耐え抜き、日本でただひとり戦争と復興の時代を生きた、ふたりの女性の70年。その人生を浮き彫りにしたドラマでした。

旧奥行臼駅逓所

奥行臼駅逓所は、明治43年10月に地区の世話役であった山崎藤次郎氏を取扱人として開設されました。‎北海道独自の制度である駅逓制度は旅人に宿や人馬‎‎を提供したりと言った旅籠としての役割。 ‎‎
また、駅逓によっては郵便業務などの役割も担った施設‎‎として地域を支えてきました。‎

廃止となる昭和5年6月まで別海・西別・別当賀方面への分岐点として旅人に利用され、鉄道など未発達なころ開拓に欠かせない拠点として活躍しました。
廃止以前に根室管内では44カ所、このうち本町においても9カ所設けられていましたが、現存している駅逓所は「奥行臼駅逓所」だけでした。平成6年、北海道有形文化財に指定されました。

10年以上も前になりますが、初めて別海を訪れた時に町役場を訪れました。
余りにも広くて、どこへ行ったら良いのかを尋ねに行ったのです。面白い訪問者が来たと思ったのか、三人の職員で対応してくれました。
写真は当時写したものですが、今は新しく改築して町興しに一役買っています。
駅逓から西に約1km先が、矢臼別演習場(日米共同訓練)で実弾射撃が行われるところです。