明治40年<第一回文展開催>
10月25日 | 第一回文部省美術展覧会(文展)を上野公園で開催 |
長い鎖国の後、国を開いて外国との交流を始めると、欧米諸国の文化の高さは日本の人々を驚かせました。
明治33年、当時オーストリア公使だった牧野伸顕はウィーンを訪れた文部官僚に公設展覧会を開催することの大切さを情熱的に語っています。
フランスでは、ルイ14世時代の1667年からサロンで開かれていた鑑賞会が公設展に発展しており、それがフランスの芸術面の高さに大きく貢献していました。
「明治39年、文部大臣になった牧野は明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)が開催されました。
この文展を礎とし、時代の流れに沿って「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えて歴史を刻んできました。
昭和33年からは、民間団体として社団法人日展を設立して第1回日展を開催し、さらに昭和44年に改組が行われました。 平成24年には、内閣府より公益社団法人への移行認定を受け、団体名称を「公益社団法人日展」に変更。
平成26年には、組織改革に伴って改組 新 第1回日展と改め、開催することになりました。
日展東京会場展は、99年間にわたり東京・上野の東京都美術館で開催してまいりましたが、日展100年目を迎える節目の年である2007年からは、東京・六本木に開館した「国立新美術館」に会場を移し、新たなスタートとなっています。