銚子岬(ちょうしみさき)

北海道の南部を渡島半島おしまといいますが、この半島は東西に分かれて名前があります。西側を松前まつまえ半島、東側を亀田かめだ半島といいます。函館という町も、かつては西(函館山)を函館、東(五稜郭)を亀田と別れ自治体がありました。これを知っていると、町や歴史を知るうえで理解がし易くなります。

この岬巡りは、銚子トンネルを通過して旧南茅部かやべ町から旧椴法華とどほっけ村に入ってきました。椴法華村とどほっけは、渡島支庁南東端にあった村で、2004年(平成16年)12月1日に函館市に編入されました。太平洋に面した漁村で道内で最小の面積の自治体でした。南茅部町は国宝「中空土偶」があるので、まだ知られる町として残りましたが、椴法華村に関する情報は消えてしまいました。
函館市の情報は函館市内は熱心ですが、東の果てまでは行き届いていません。

銚子トンネルは銚子岬にあるトンネルです。南茅部の古部~椴法華の海岸道路は1963(昭和38)年10月16日に着工し昭和41年10月10日に滝の沢トンネルの完成で全通しました。しかし開通してみると波浪や落石の危険が多かったため、1970(昭和45)年4月1日に国道へ昇格させ新道の建設を始め、1975(昭和50)年3月完成しました。