伊由谷岳(いゆだにだけ)

イユダニヌプリと伊由谷岳は阿寒湖の北西に位置する山です。隣り合った2山に対して、ソックリの山名が付けられています。
イユダニヌプリが標高902m、三角点のある伊由谷岳は898mです。

陸別町・足寄町・津別町の境界にあります。
イユダニヌプリの名は松浦武四郎の文献が始まりで、アイヌ語で「杵を作る木のある山」とありますが、これは直訳で、萱野茂の辞典では「イユタニ・ノチュー」はオリオン座中央部の三ツ星を意味しており、三ツ星に当るのは伊由谷岳とイユダニヌプリ山、北西端の788mピークで、語彙の多さで美幌アイヌが、オリオンの三ツ星が登ってきて、それが夜中に南中する頃に地平線に対して斜めに見える。これを地上に投射するような形で三つの山が並んでおり、その様子を見てこれらの山々をそう呼んでいたのではないかとの説があります。
中々奥が深そうです。