小化雲岳(ぽんかうんだけ)
小化雲岳の位置関係を説明すると住所は美瑛町ですが上川町との境にあります。
山頂の左下に化雲岳があるので、名の由来はこの化雲岳から付けられていると思えます。
化雲岳は美瑛町と新得町にまたがっており、大雪山からトムラウシ山方面への縦走路上にある標高1,954.3mの山で大雪山系のほぼ中央部に位置しています。
化雲岳に対して、小化雲岳の標高は1924.4mなので決して「小」とはいえません。
化雲岳の山の名は、忠別川の支流で、化雲岳を源流とするクワウンナイ川によります。クワウンナイ(kuwa un nai) のアイヌ語の語義は、「杖・川」(歩くのに杖が必要なほど険阻な川)の意、また「狩杖・入る・沢」(狩人が立ち入る沢)の意とあります。
「クワウンナイ」に「ポン」と付くため、この「ポン」のアイヌ語は「小さい」といった意味で、川の名前などによく見られます。
因みに、「ポロ(poro)」は「大きい」となります。