
2015制作
「馬の絵を描いて欲しい」と言われてから、馬のモチーフを探していました。
日高地方の新冠や静内のサラブレット牧場も行ってみました。千歳市や白老町の社台ファームもイメージしてみましたが、どうも描く気にはなりません。
私にとって馬はもう少し身近なもので、一頭何千万円もするようなものではなかったからです。
小学生のころ、村には馬が道端に馬糞を落としながらカッポしていたからです。馬は開拓時代には家族と同じで亡くなるとお墓を作って葬っていたのです。昭和30年代に入り、気が付いたころには馬が村から消えていました。
道産子といわれる馬は、競走馬と違いスマートではありませんが逞しさがあります。ようやく、約束を果たした絵でした。