札幌の隣町が北広島市で、その東側に夕張郡長沼町があります。
この長沼町の開拓時代を書いた長編小説があります。作者は辻本もと子で「馬追原野」(まおいげんや)といいます。
小田原から開拓で入植した父親のことを書いた小説で第一回樋口一葉賞を1942(昭和17)年に受賞しております。辻本さんは昭和21年に亡くなっているので、戦争を挟んでの不運な時期でした。
長沼町に標高275mの馬追山があり、山頂に斧の形をした文学碑が建てられています。広大な石狩平野を見渡すことができる場所です。この山を下ると「馬追温泉」があり、その近くに「長沼温泉」もあります。
この絵は山頂の文学碑がある場所から描いたものです。