茅柴岬かやしまみさきと祝津漁港(小樽市)

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茅柴岬と祝津漁港

小樽駅から海岸線を20分ほど走ると高島岬の灯台が見えてきます。小樽水族館や岬の一角に鰊御殿が建つ祝津観光施設のエリアです。かつては、この一帯は高島郡と言われており、江差追分に登場する高島は小樽の堺町から西一帯を指していました。現在は、祝津漁港と高島漁港は茅柴岬を境に分かれています。
ニシン漁で栄えたこの高島は、漁村集落の面影を今も残すところで、鰊漁家の住宅や番屋、石造りの倉庫が当時のままで現存しています。特に、祝津地区には1863年に建てられた恵比須神社があり、ニシン漁で巨万の富を築いた3大漁家、青山家・白鳥家・茨木家の建物が今も存在します。
絵にした岬が茅柴岬です。裏側が高島漁港で元小泉首相も訪れたというフィッシャーマンズのレストランがあったところです。現在の祝津漁港は、ホタテ・ウニ・アワビ・カレイなどが水揚げされています。茨木家の番屋を地元の漁業者が、期間を限定で一般公開をすることがあります。この番屋の隣に赤い鳥居があり、細道を登ると恵比須神社があります。