神威岬は何枚か描いています。
この絵は畳三分一ほどあり、一年前から時々引っ張り出して手を入れています。
北海道には大自然の観光名勝はたくさんありますが「神威岬」はベスト3に入るでしょう。
ダイナミックにせり出した先端までは770m。恐竜の背骨を歩くように遊歩道があり、2回先端の灯台があるところまで行ったことがあります。途中で右手を見下ろすと「念仏トンネル」が見えます。
「チャレンカの小道」と付けられたこの道は、アイヌと義経の伝説を語る時に欠かすことができません。女を乗せて舟で渡ると沈没するというアイヌの迷信は明治に入っても残っておりました。
開拓使長官黒田清隆は、この迷信を打ち払うために軍艦を出して岬に大砲で実弾を射込んだといいます。