この木を初めて見たのは支笏湖の湖畔でした。それまで木を見ても特に気にするものではありませんでした。
ところが、この木をみてからは変わりました。木というよりは花なのです。
湖畔からお土産屋に向かって上がっていくところが広場になっています。そこに一本だけ植えてあったのです。木には札が下がっており、よく見ると「真弓」と書いてありました。
この時は、「真弓」と名付けられた意味は知る由もありませんでした。しかし、気にしていると目に留まるようになるものです。この真弓の意味はすぐわかることとなりました。アイヌの人たちの弓の木だったのです。