簾舞を「みすまい」と読める人は少ないと思います。札幌市内から国道230号で定山渓に向かうと、正面に奇妙な山が見えてくるあたりで簾舞地区になります。
この山を旧230号の街道から眺めると、今回描いた山になります。中国の桂林の山に似ており冬に眺めると水墨画の世界を見ているような景色になります。
旧230号を車で通る人は少ないのですが、明治4年に京都の東本願寺によって開削された道で「本願寺道路」と言われていました。明治期にはすでに湯治場だった定山渓までの道で、札幌に残る唯一の通行屋「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」があります。