忍路は「おしょろ」と呼びます。忍路は小樽の西、日本海に突き出した半島にあります。集落は小樽市街や小樽市東部の住宅街とは異なった漁村の風貌を見せており、海岸線はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定され、まさに絶景といえます。
古くは後志国忍路郡としてニシン漁で栄え、江戸時代後期に生まれた北海道民謡・江差追分に、「忍路高島およびもないがせめて歌棄磯谷まで」と、地名が歌いこまれております。(女人禁制の神威岬の先にある忍路や高島の漁場には行けないにしても、せめて積丹半島の手前の歌棄や磯谷のあたりまでは行きたいものだという意味)
忍路半島は国道5号と並行に走る函館本線蘭島駅の手前を右折して進むと忍路漁港があり、近くに小樽最古(嘉永2・1849)といわれる朱塗りの「津古丹稲荷」があります。今は忍路神社の境内に移設しておりますが一見の価値があります。この絵は、忍路半島丘から小樽方面を見たところです。