日本国内で名前を付けられた山は18,032あるといいます。このうち北海道には1,281山というので、他の都府県の追随を許しません。
絵に描いた山は支笏湖にある風不死岳(ふっぷしだけ)、左が樽前山(たるまえざん)です。
「ふっぷし」は当て字で、アイヌ語の「フップ・ウシ」と呼ばれていたもので、トドマツがたくさんあるところという意味です。
風が絶えることなく吹きすさぶ荒涼とした山頂がイメージされるので、当て字の中でも銘品といえます。
樽前山は、タオルマイからとられたものですが、原名はウフィヌプリの「燃える山」で、荒れ狂う山の意です。1667年以降、今日まで70回以上の噴火を繰り返しています。北海道の山々は、描きごたえのある対象物です。