この絵は私の祖先の家がある奈良県十津川村の風景です。昭和40年に和歌山県新宮市に転居するまで長男の孫が住んでいたといいます。建物だけは残っています。
祖父母が住んでいたのは、この本家敷地内の一角でした。次男であった祖父は、大正二年に妻と6人の子どもを連れて斜面に括り付けた梯子階段を下り、五條市まで約80キロの山道を歩き北海道を目指しました。
再びこの坂を上ることができたのは78年後、祖母の長女だけでした。
私は十津川村を訪ねていませんが、訪れたことのある兄や十津川村役場職員に資料を送ってもらい描いたものです。