高倉健が亡くなって、テレビで連日出演の映画が放映されていました。
北海道で撮影された映画は多く、過疎の町が久しぶりに賑わいました。
代表的なロケ先として網走・稚内・増毛・南富良野・函館・中標津などがありますが、私は「幸せの黄色いハンカチ」の夕張が好きです。
この映画は昭和52年の封切で、空知地方の炭鉱がすべて廃坑になった時代です。昭和時代が映し出されているのと、北海道の町を走り、夕張までの約1000キロのドライブが見ものです。
当時は東京と釧路間にフェリーがあり、釧路が最盛期の時代です。武田鉄矢は釧路を出発して網走に入り、駅前の食堂で知り合った桃井かおりを乗せて、小清水の原生花園の砂浜で高倉健と出会い三人旅となります。美幌峠で屈斜路湖をバックに記念写真を撮り、阿寒に入って一泊し、翌日足寄・本別を通って帯広市街に入ります。ここから、夕張を目指すことになるのですが、国道38号線で狩勝峠を越え富良野を経由し、いよいよ炭鉱の空知地方に入ります。芦別・赤平・歌志内・上砂川から砂川にでて国道12号を走り、岩見沢の手前岡山交差点から三笠に入り、栗山の角田信号から道道3号に出て、終点夕張を目指します。
黄色いハンカチがなびくのは鯉のぼりのポールですが、炭鉱宿舎の一角に立てられています。映画では夕張線の踏切を越えて、ゴールまでかなり走るのですが、実際にはすぐ左折して丘を上っていくと、黄色いハンカチが鮮やかに目に入ってきます。撮影の車は、この宿舎に展示してあります。