天塩岳(てしおだけ)は士別市と滝上町にまたがる標高1,558mの山で北見山地の最高峰です。
滝上町の渚滑岳(しょこつだけ)、西興部のウエンシリ岳などとともに天塩岳道立自然公園に指定されています。
天塩岳は国内4位の長さをもつ天塩川の水源で、融雪・大雨のたびに洪水に悩まされ、上流地区は農業用水不足も起きていました。
昭和45年、岩尾内ダムの完成により、天塩川筋の洪水はなくなりました。
この天塩岳を中心に前天塩岳(1,540m)や西天塩岳(1,465m)、円山(1,433m)が1つの山塊をつくっており山容はおおむね穏やかです。
頂上からは北大雪や東大雪の山々のほか、条件がよければ遠く北に利尻岳を見ることができるといいます。
天塩の地名は梁を意味するアイヌ語の「テシ」が由来といわれており、天塩川中流には岩盤がせり出し、梁のようになっているところがいくつかあるという説です。