ふるさと館JRY

郷土資料館と言えば、かび臭いところに資料が保管されているところが多いのですが、ここは立派な建物で入り口には学芸員がおります。

屯田兵の歴史を豊富な資料と精密な模型で解説している全道随一の規模です。
旧上湧別町開基100年を記念し、1996年(平成8年8月)に建てられた博物館です。屯田兵は明治30年と31年に399人が湧別原野に入植しました。                              

入口を入ると実物の屯田兵屋が25mの吹き抜け大空間に展示されています。野外に展示されているのは多いですが、室内は初めてでした。明治30年の造りだそうです。

日本肖像画界の大家である馬堀法眼による屯田兵の肖像画(382人分)も展示しており、これも圧巻です。私と同じ苗字の肖像画があったので学芸員に聞くと丁寧に本籍まで調べてコピーしてくれました。

2階には、湧別屯田兵の募集から解隊までを、実物資料だけでなく精密な模型と当時の会話録で紹介。開拓生活や軍人としての訓練についてなどがよくわかります。
博物館の隣には体験施設として建設した屯田生活体験館もあり、明治開拓期の衣食住体験で活躍しています。