東オホーツク交通の要衝

美幌町は網走のオホーツク海から大空町を経て30kmの内陸にあります。
人口約2万人の農業が基幹産業の町です。

美幌町の始まりは明治20年、5カ村戸長役場の設置でした。
大正元年に池田(十勝)~網走間の鉄道が全線開通し移住者が増加し、大正8年に現在の津別町を分村し、大正12年美幌町誕生となります。
昭和15年に全道の町村に先がけて都市計画区域の指定を受けます。
市街地整備は道路交通の要衝として、市街地に商工業、金融、医療、教育、官公庁の出先機関が設置されました。

地形は網走川、およびその水系の河岸段丘および氾濫原に広がり、網走市と北見市のほぼ中間に位置し、人口の約9割が半径3キロの市街地に集中しています。
隣接する女満別空港から市街地までの移動時間は自動車で10分程度、石北本線や国道4路線、道道6路線が交わる道東交通の要衝の位置に当たります。
このような歴史があるので、小さな町ですが東オホーツクの拠点にもなっています。

陸上自衛隊美幌駐屯地や日本甜菜製糖などの工場があることから、関係者や家族(主に町外出身者)が多く暮らしており、経済活動にも少なからず影響を持っています。これは千歳や恵庭など自衛隊基地がある町の特徴です。
釧路に向かうには二本の国道があり、弟子屈(屈斜路湖・摩周湖方面)には国道243号。阿寒湖や釧路空港に向かうには、津別町を通る国道240号が近くなります。

国道243号

美幌町役場の観光課長が薦めてくれたスポットがあります。
北海道の人には「白樺並木」は珍しくないでしょうがと断りが入り、美幌峠に行く途中に「白樺並木」が続いているといいます。道外の人たちには大変人気の街道になっているといいます。
国道243号(美幌国道)で峠を目指すと白樺が目に付くようになります。特徴的なのは、白樺の木が綺麗な白なので驚きです。両側に並木が続くと、白樺の白い木が美しい景色に溶け込んでいくのです。聞いていなければ通り過ぎていたでしょう。

道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」

「道の駅」がある美幌峠は標高約525m、頂上からの眺望は壮大です。
かつては屈斜路湖を背景に「美幌峠」の標柱からが峠のベストポイントでしたが、更に歩いて上れるようになっています。
眺めは360度となり、道の駅名称が「ぐるっとパノラマ美幌峠」は納得です。