置戸町は、オホーツク総合振興局の南西端に位置し、南と西は十勝総合振興局との境界で陸別町、足寄町、上士幌町と接している人口約3,000人の町です。

「人間ばん馬」のイベントは毎年7月に行われています。
500㎏の丸太を5人で引き、力自慢を競う競技です。

林業で発展した町

明治22年、上常呂原野に現在の端野から置戸までを屯田兵村の区画が選定されました。明治30年から屯田兵が入植開始。

明治36年、和人の入植第一号は石川県出身の平野錫太郎という人でした。平野は根室の和田村からの移動で、和田村は屯田兵村で入地にあたって御用宿屋として一緒に入村しました。根室は農耕に適さなかったため移ったものです。
この時、豊住地区に一緒に移住した人がおります。福岡藩士の松田親之、鳥羽安太郎も和田村でした。

明治40~41年、訓子府~置戸間に道路が開通し、さらに翌年網走線の鉄道工事も始まり工事関係者で賑わい、明治44年に全通すると団体移民が増えました。
置戸駅の開業で市街地が形成され、輸送の便で製材などの林業が活発化しました。
大正4年、野付牛村(現北見市)から分村、置戸村となります。

常呂川の最上地域に位置し、昭和58年に完成した鹿ノ子ダムによってせき止められた周囲13.4キロの人造湖「おけと湖」があります。夏冬、昼夜の寒暖の差が大きく積雪降雨が少ない典型的な大陸性の気候で、町の総面積の86%が森林で占められています。

オケクラフトセンタ-森林工芸館

置戸は地元で産出される木材を生かした木工工芸品の生産が盛んです。
1994年(平成6年)に建築された本工房は、3室の個人工房と塗装室、共同スペースからなり、作り手がそれぞれ製品に応じた作業ができるようになっています。オケクラフトの研修を終えた塾生たちが、自身の工房を持つまで最大3年間使用し、製作に取り組めます。
地域ブランドであるオケクラフトをはじめ、草木染めやガラス等の地域で作られた製品を展示販売しています。