民族移住の地

北海道の中で網走は他とは違う特徴のある町です。
昭和16年に大正山の山裾の洞窟から縄文時代前期末~中期に相当する遺跡が発見されました。

モヨロ人

また、続縄文時代末に樺太を経由してオホーツク沿岸を渡ってきた民族がおりました。500年ほどの文化を残して消えてしまった「モヨロ人」です。
更に、釧路地方から利別川を越え、網走川上流域に広がったアイヌ民族です。

この地に一番遅く現れたのは和人でした。
1685年には宗谷場所の一つとして松前藩の漁場が開設されました。

網走刑務所の入り口

19世紀の初期から漁業基地として栄え、網走神社は請負人の近江商人の藤野喜兵衛が1811年に網走川河口に弁財天を勧進したのが始まりでした。
維新後、明治23年に能取に設置された釧路監獄署網走外役所は、ロシアへの国防と札幌~網走を結ぶ中央道の旭川~網走間の開削のために創設されたものです。

その後、網走分監と名称を変更、網走監獄として独立後は自給自足の農業監獄となり、現在は網走刑務所と改称されました。

網走刑務所博物館

網走番外地

映画でも有名になった網走刑務所は1984年(昭和59年)まで使用していましたが、天都山中腹に移転され博物館として公開されています。