抜海(ばっかい)駅は、稚内駅を出発し南稚内駅~抜海駅と2駅目になります。
宗谷本線(旭川駅から稚内駅の地方交通線)の駅ですが、JR北海道によれば廃止を求めていた29の無人駅のうち、13駅について2021年3月に廃駅が決まりました。

抜海駅は最北の無人駅ですが廃駅となる予定です。
10年近く前に、南極物語のロケ地に使われたという抜海駅を訪ねたことがありました。稚内のノサップ岬から市街の道ではなく、日本海沿岸を通る抜海港線に入り道道106号に出ました。この道は初めてでした。
カーナビがなく地図を見ながらの駅探しでした。これが中々見つからず106号を行ったり来たり。ようやく、背丈ほどの草むらから駅らしきものが見えました。
駅の周りには「何もない」雑草だけが揺らぐ寂しい風景でした。

駅の窓には高倉健主演の南極物語ポスターが貼られていました。
ところが、この抜海駅はロケ地ではありませんでした。実際に高倉健が列車を待つシーンが撮影されたのは、恵北駅(廃線)だったといいます。恵北駅の看板を、抜海駅に差し替えて撮影されたものでした。

抜海駅 高倉健が列車を待つシーンが撮影されました。