君が代の歌詞にある「さざれ石」を祭っている神社は、全国に多く見かけることがあります。
私も何個か見ているのですが、平取町の義経神社の境内にあるさざれ石の大きさは、24トンと異例の大きさでした。 
このさざれ石は平取を流れる
沙流川から運び込まれたものとありました。

北海道に残る義経伝説の中でも、神社として祀られているのは平取だけです。
江戸幕府の官僚であった近藤重蔵が、源義経をもって祀られた神社です。
義経伝説はアイヌの人たちによって語り継がれてきました。
中世に道南の渡島半島に上陸した和人たちは、義経を語ることでアイヌの人たちに馴染んでいったのでしょう。
平取地区は1669年に起きたシャクシャインの戦いで敗れ、静内地区のアイヌ民族が追いやられたので多くのアイヌ人が住んでいました。
平取にはアイヌ民族の伝統がいたるところに残り、保存されています。

一度は訪れてみると蝦夷の歴史が深まること間違いありません。