安平町は2006年に早来町(はやきた)と追分町が合併してできた町です。
地図を見ると縦に長くJR室蘭本線の駅が、北から追分・安平・早来・遠浅と4駅あり、安平と遠浅は無人駅ですが、他の2駅前は市街地となっています。
更に、鉄道に並行して国道234号が通っています。

追分駅前に建つ石勝線開業の記念塔

2019年4月、追分地区に「道の駅あびら D51ステーション」がオープンしました。
追分は鉄道要衝の町です。
岩見沢から室蘭港を繋ぐ室蘭本線に、夕張からの石炭列車夕張線が乗り入れる駅でした。

昭和56年、札幌と帯広を結ぶ石勝線が開通しました。
追分駅から新夕張駅~更にトマム駅を新設し十勝の新得駅につないだのです。

石勝線は明治以来の念願でした。
明治40年に滝川から狩勝峠を越えて開通した根室本線だけが十勝に行く方法で時間がかかりました。これで道央からの十勝が近くなりました。

道の駅には旧追分町の鉄道資料館に保存されていた「D51機関車」が展示されています。

木造のサイロ

早来地区は酪農や軽種馬生産などがさかんで、「ディープインパクトのふるさと」、元スピードスケート選手の橋本聖子(現衆議院議員)で知られています。

明治27年に早来駅が開業して以来、安平川流域を中心に入植が行われました。
昭和5年ころ酪農団体30余戸入植し、サイロも含め施設は木造でした。
昭和8年、早来町遠浅(今も地名は残っている)に日本で最初のチーズ工場が酪連により建設されます。

このサイロの餌を食べた牛たちの牛乳から日本最初のチーズができました。
今でも、はやきたカマンベール、ブルーアンドホワイトとして生産されています。
遠浅には昭和5~7年ごろ建設された「木造のサイロ」が保存されています。