釧路市の幣舞橋を渡るとロータリー(正面に花時計)があります。
このローターが滝川市からの国道38号の終点で、国道44号の起点となって根室市の根室支庁前まで124.6㎞の道となります。

JR厚岸駅

国道44号と並行するように根室本線(通称花咲線)が通っています。

釧路を出発し双方とも高台を走って行くのですが、厚岸町に入ってくると花咲線は海岸線となり高台を走る国道と別れます。それが一目瞭然となるのがJR厚岸駅です。

牡蠣三昧で人気の「道の駅厚岸グルメパーク」は高台の国道44号にあります。
JR厚岸駅は国道から厚岸湾に向かって下って行かなければなりません。
駅前は商店街で、かつては大勢の人が降りた駅だったことが良くわかります。
車社会となり、このような街の風景は全国で見ることができます。2009年公開の「釣りバカ日誌20 ファイナル」は厚岸が使われています。おそらく、ハマちゃんたち撮影隊はこの商店街の宿で毎日牡蠣を食べたのでしょう。

厚岸大橋

道の駅から対岸に大きな突き出た島のような陸が見えます。そうして、この島を結ぶ赤い「厚岸大橋」で繋がっています。
この対岸を湖南地区といい、駅のある手前を湖北地区と呼んでいます。
この二つの地区を結ぶ長さ456.5mの厚岸大橋は、北海道で最初の海上橋として昭和47年9月に開通しました。
この橋ができるまではフェリーボートで、それ以前は、渡船で人や自動車などを輸送していたといいます。
対岸の島は、陸続きなのですが厚岸湖を一周することになるので島でしかありませんでした。

国泰寺

厚岸の町は地図を見ると分かりますが、厚岸湾と厚岸湖がつながっています。
厚岸大橋は湾と湖の繋がる、最も距離が近づくところに架かっているのです。

18世紀末から湖南といわれる地区に江戸から多くの役人が駆けつけました。
湖南には松前藩の「アッケシ場所」があり、アイヌの人たちとの交易の場所として栄えていたのです。

「クルマ社会」となり、国道44号で根室に向かう前に、この厚岸大橋を渡ってみてください。根室にはこちらからも向かうことができます。
歴史を知るだけでなく、厚岸観光十景は道道123号にあるのです。