支笏湖(しこつこ)

支笏湖は日本最北の不凍湖として知られる淡水湖です。
平均水深265m、最大水深363mは田沢湖に次いで日本で2番目に深く、面積は日本で8番目、カルデラ湖としては屈斜路湖に次いで2番目になります。

湖の北側には恵庭岳、南側には風不死岳樽前山がそびえます。
水深があるため、面積は琵琶湖の1/9に過ぎないのですが、貯水量は3/4に達します。そのために水温が下がりにくく、湖水は凍結しません。

湖の周りには支笏湖ビジターセンター/キャンプ場/オコタン野営場/美笛キャンプ場/ポロピナイキャンプ場/モーラップキャンプ場
更に、温泉宿があります。

札幌からクルマで約1時間で大自然に到着します。
気軽にアウトドアーを楽しめるので人気の湖になっています。

風不死岳(ふっぷしだけ)

樽前山と風不死岳

風不死岳は第四紀火山で標高は1102.5mです。
「ふっぷし」という山名は、アイヌ語のフップ・ウシ(トドマツのあるところ)から由来しました。
その名の通り、かつては見事なトドマツの純林に覆われていたが、1954年の洞爺丸台風で大量の風倒木を出し、往時の面影はありません。
地質は安山岩質の成層火山で溶岩ドームを持っています。
山麓には幅が極めて狭く深い峡谷がいくつもあり、そのひとつが苔の洞門です。

苔の洞門

樽前山の噴火で流出した溶岩の割れ目を、少しずつ流れる山水などが浸食してできた峡谷地形が「苔の洞門」です。岩の高さは約10m、洞門の長さは420mほどで、岩肌をエビゴケ、エゾチョウチンゴケ、ジャゴケなど、およそ30種の苔が覆う奇観は迫力があります。
支笏湖南岸を走る国道276号沿いにあります。
しかし、平成26年9月の大雨の影響で被害を受けて現在立ち入り不可となっています。