常呂町(ところ)は、2006年に北見市の一部となり北見市常呂町となりました。 日本初の屋内専用カーリングホールもあり、ホタテと遺跡とカーリングの町として紹介されています。 

ワッカ原生花園がある栄浦地区は、オホーツク文化時代の土器などが数多く出土されています。史跡常呂遺跡には、縄文時代からアイヌ文化まで、途切れることなく遺跡が残り、竪穴住居の数は日本最大とされています。
 
ワッカ原生花園

ハマナス

ワッカとはアイヌの人達の言葉で「水」を指し、飲める水や湧き水を指すのだそうです。サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州には「ワッカ花の聖水」と呼ばれる湧き水があります。
この原生花園は、北海道遺産に指定され幅200~700m、全長約20kmに及ぶ砂州は日本最大の海岸草原です。

森・草原・砂丘・湿地が混在しているので多様な生態を形成しており、帰化植物も含め300種以上の草花が咲き、野鳥が生息しています。

「ワッカネイチャーセンター」があり、このセンターより砂州側は一般車両の乗り入れはできません。
歩いて行ける距離ではありませんので、自転車を貸し出しています。

途中に「龍宮街道」の看板が立っています。変わった名前ですが、明治の文人大町桂月(高知県出身)が、ワッカの自然を「天橋立(あまのはしだて)比にあらず」と称え、「龍宮街道」と名付けたことに由来しています。それだけ一見の価値があるといえます。

どこまでも続く龍宮街道。片道4.5キロ、原生花園の中を走る(自転車で)のですが結構な距離です。途中にサロマ湖第二湖口があり塩水と湖水が合流する地点があります。今は、この場所に立派な橋ができました。なかなかこのような光景を見ることはないでしょう。更に、聖水を求めて走りますが、気持ちの良いサイクリングになります。