釧路湿原くしろしつげんの丹頂鶴たんちょうづる 丹頂鶴のことをアイヌはサロルンカムイ(湿地にいる神)という。 昔、手負の熊が湿地に逃げ込み、息たえて倒れるときに、一羽の鶴を下敷にして死んでしまった。下敷・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 19 (摩周湖の中島)
摩周湖ましゅうこの中島なかじま 摩周湖の中ほどに小さなカムイシュツ(神婆かみのばば)という島があります。 この神様のような老婆は、アイヌの英雄えいゆう(酋長しゅうちょう)の母であったが、強い酋長も武運・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 18 (屈斜路の伝説)
屈斜路くっしゃろの伝説 むかし、屈斜路には四つの部落があった。 屈斜路湖の奥の藻琴山もことやまにニセイカウンクル(渓谷の上の者)という部落と東にはメナシトーチャコタン(東の湖畔の部落)、西の方にはシ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 17 (阿寒湖マリモの伝説)
阿寒湖マリモの伝説 ある日、阿寒湖あかんこの神様が湖を見廻っていたとき、菱ひしの実(ペカンペ)を踏んでしまい、菱の実がチクリと神様の足に刺さってしまった。 以前から菱の実をきらっていた神様は、それ以来・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 15 (釧路アイヌの始祖)
釧路くしろアイヌの始祖しそ 昔、釧路湿原には誰も住んでいなかったころ、阿寒岳あかんだけは自分の妹と、海の鯱しゃちの妹とを取り換えた。雄阿寒岳おあかんだけには鯱の妹が嫁ぎ、鯱のところには雄阿寒岳の妹が嫁・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 14 (然別湖の主)
然別湖いかりべつこの主ぬし 昔、この土地に住む狩人かりうどが大熊おおぐまを見つけ追って行くと、熊は湖に飛び込んで泳いでいった。 仕方なく、ぼんやりと見ていると、湖の中ほどまで泳いでいった熊が、急にあ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 13 (十勝のコロポックル)
十勝のコロポックル むかし、この地方にコロポックル(蕗ふきの下の人)という小人族こびとぞくが住んでおった。 このコロポックルは大変おとなしいお人好しであった。獣けものや魚を捕っても自分達だけで食べずに・・・ (続きを読む)