老人とオジロワシ ー羅臼町ー 知床半島の一番先の方に、ワシ岩という名前の岩があります。このあたりに住んでいるオジロワシが、羽を休めている姿に似いてることから伝説が語り継がれています。 昔々のことでした・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 109 (タバコのすきな山男 ー十勝岳ー)
タバコのすきな山男 ー十勝岳ー 大雪山に並び続く山々には、獣や人間を食べる山男がいる、という話が伝わっています。 昔、十勝川の畔に、年老いた貧しい狩人が住んでいました。 ある年の冬のこと、狩人は、十勝・・・ (続きを読む)
北海道の昔ばなし 107 (念仏岩 -羅臼町ー)
念仏岩ねんぶついわ -羅臼町ー アイヌの母と娘が、はたを織っていました。 おかあさんは、はたを織る手をふと止めて、娘を眺めながら、 「この子も、こんなにはた織りが上手になって・・・。 これじゃ、そろそ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 102 (材木岩のいわれ -羅臼ー)
材木岩のいわれ -羅臼ー 羅臼に来た弁慶は、羅臼と国後島を結ぶ橋を架ける決心をしました。 順調に進んでいた大事業でしたが、村長の娘と恋仲になり、工事は滞りがちになってしまいます。 それを見た神様が怒・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 98 (島になったおばあさんー弟子屈町ー)
島になったおばあさんー弟子屈町ー むかし、蝦夷地の北の方に、上のコタン(村)と下のコタンがありました。 上と下のコタンは仲が悪く、いつも何か、もめごとがありました。 ある時、下のコタンの酋長が上のコタ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 96 (兄弟の川ー芽室町ー)
兄弟の川 ー芽室町ー むかし、十勝に仲睦まじいアイヌの一族が住んでいました。 ある日のこと、この一族の中の一人の息子が、山に猟に出ました。そうして、三日三晩、クマを追い続けましたが、どうしても見つける・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 94 (マリモー阿寒町)
マリモー(阿寒町) 阿寒湖に浮かぶ美しい緑の玉マリモは、めずらしい植物として、よく知られています。 そのマリモには、こんな悲しい、言い伝えがあるのです。 むかし、阿寒湖の西側の岸に、モノッペという・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 70 (オタストゥン ニシパ の物語)
オタストゥン ニシパ の物語 わたしはオタスッ村(※)に住む若者で、たった一人で暮らしていました。山や川に狩りに出かけては、食べ物をとって来ました。 ある日のこと、一人の若い女が、何かおこったようすで・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 69 (大アメマスを退治したアイヌラックルの話)
大アメマスを退治したアイヌラックルの話 金田一京助「ユーカラの研究」より ※アイヌラックル=アイヌの英雄。神と人間の間、半人半神とでもいうべき存在。人間の始祖ともいわれている。地域によってはオキクルミ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 68 (悪魔をかくした雌阿寒岳)
悪魔をかくした雌阿寒岳めあかんだけ むかしむかし、石狩の方の山続きに、「悪魔の山」という山がありました。 そこには、悪魔と、そのけらいたちが、かくれていて、旅人をだましたり、りょうをした獲物をぬすんだ・・・ (続きを読む)