穂別の人喰刀イペタム -旧穂別町ー イペタム(アイヌ語)は、アイヌ伝説にある妖刀のことです。エペタムと表記されることもあります。 昔々、今の鵡川町穂別の近くに、ペップトコタンという村があったというこ・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 103 (有珠岳とどろぼう -虻田町ー)
有珠岳うすだけとどろぼう -虻田あぶた町ー 洞爺湖の近くにある有珠岳は、昔から、たびたび爆発をおこしては、近くに住むコタン(村)の人々を困らせてきました。 これには、次のようないわれが伝えられています・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 101 (ヌッパの沢の竜神さま ー三笠市ー)
ヌッパの沢の竜神さま ー三笠市ー 三笠市の山間にひっそりと水を貯える水源地。 かつて空知集治監の囚人や周辺集落の飲料用に使われていたというヌッパ(抜羽)の沢(水源地)があります。 三笠市の中心から半・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 99 (夜なきお梅さんー苫小牧市ー)
夜なきお梅さんー苫小牧市ー 雨のしょぽしょぽと降る寂しい夜、苫小牧の勇払という海辺の家の戸を、トントンと叩く音がします。家の者が出てみますと、 「お乳をください。この子にお乳をください」と、すすり泣く・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 93 (ろうそく岩のいかりー余市町)
ろうそく岩のいかり ー後志管内余市町ー むかしむかし、まだ、北海道がエゾ地と呼ばれていたころのことです。 積丹の海にはつには、毎年、ニシンなど、数えきれないほどたくさんの魚がやってきました。 「きょう・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 92 (泣き木ー栗山町)
泣き木ー栗山町 泣く木(なくき)は、北海道夕張郡栗山町桜丘の国道234号線沿いに昭和45年(1970年)8月22日まで存在したハルニレの巨木です。伐採しようとすれば「泣き声」を立て、作業員に不幸が降り・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 91 (山うばのおよめいり)
山うばのおよめいり ある川のそばの小さな村で、わたしはねえさんと暮らしていました。 ねえさんがある日、わたしに言いました。 「これ、妹や、火だねがほしいな。これから行って火だねをもらってきておくれ。東・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 90 (マメ一つぶ)
マメ一つぶ ある田舎に、じいさんとばあさんがいたんだよ。物をだいじにする人たちでね、米つぶでも、マメ一つぶでも、「もったいない、仏様からのいただき物だ」と言ってね、粗末にしなかったんですと。 ある時、・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 86 (石がもえた)
石がもえた 松つぁんは、鉄砲うちの名人である。 「クマうちだば、松つぁんにゃ、誰もかなわねえべ。てえしたうでだも」 鉄砲うちの仲間の間でも、松つぁんの腕まえは評判だ。酒好きな松つぁんは、いい気持ちにな・・・ (続きを読む)
北海道のむかし話 85 (クマとちえくらべ)
クマとちえくらべ 川下の男と川上の男が隣合って住んでいました。 ある日、川下の男は川上の男の方へ出かけていきました。そして、木の船と土の船を作り上げ、なんの気なしにひとりごとを言いました。 「誰か来な・・・ (続きを読む)