万葉の道(新潟市)

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油絵 F8 キャンバス 横455×縦380
2015作成

万葉集に「伊夜比古いやひこ おのれ神さび青雲の たな引く日すら 小雨そぼ降る」と歌われたのが、新潟県の越後一宮の「弥彦神社」のことです。
とは言っても新潟を訪れて初めて知っただけです。ようするに、「境内に鬱蒼たる樹林に覆われ、亭々たる老杉・古欅はみるからに神々しい」という神奈備の森のことを歌ったものです。

この「万葉の道」は、弥彦神社の拝殿からロープウェイ山麓までの道をいいます。万葉集に歌われている植物のうち、弥彦山に自生しているもの60種が集められ、万葉の歌とともに咲き誇っているといいます。

弥彦山は標高634メートルあり、東京スカイツリーと同じ高さが宣伝文句。古くから「おやひこさま」で親しまれ、源頼朝・上杉謙信などの戦国武将たちも訪れていたといいます。「おやひこまいり」を済ませていない者は一人前と認められなかった地方もあったという、ありがたい神社なのです。

 

万葉の道(新潟市)