鶴居村は、釧路支庁管内のほぼ中央に位置し、東は標茶町、北西は阿寒町・弟子屈町、南は釧路湿原国立公園を挟んで釧路市や釧路町に隣接しています。

鶴居村のはじまりは、釧路に分散していたアイヌの人たちを明治18年に27戸を移住させたのが発祥になります。
雌阿寒岳の硫黄運搬軌道工事が明治23年に着手され、更に明治28年にはマッチ軸木製造所の建設もあり多くの人たちの往来がありました。
明治42年には久著呂駅逓も設置され奥地の開発がすすめられました。

軌道

鶴居村の軌道は昭和4年に植民軌道として馬鉄で始まり、釧路への人の移動や物資の運搬に重要な役割を果たしました。昭和29年には国から村営に移管されましたが、このころからバスの普及がはじまり昭和43年に40年の歴史が終わりました。

鶴居村には岬と名の付く地名が二カ所あります。太平洋がこの村まであったということです。今は釧路湿原となりましたが、この村では湿原の中を再現している施設があります。これは是非立ち寄っていただきたいものです。湿原は遠くから見るだけで実際には立ち入り禁止なので実態がわかりません。

特別天然記念物のタンチョウは一時絶滅の危機に瀕していました。
大正13年、チルワツナイ川付近で10羽を見つけて以来、保護対策を進め、村民の給餌などにより数を増やしてきました。
丹頂鶴の里として、冬には里に舞い戻る丹頂鶴の勇壮を見る為に全国各地から大勢の観光客やカメラマンが訪れております。