稚内公園「九人の乙女の碑」


1945年8月20日、樺太真岡郡真岡町で起きた「真岡郵便電信事件」で自殺(自決)した9人の電話交換手の慰霊碑。

 

碑文
戦いは終わった。それから5日、昭和20年8月20日ソ連軍が樺太真岡上陸を開始しようとした。

その時突如、日本軍との間に戦いが始まった。
戦火と化した真岡の町、その中で交換台に向かった九人の乙女等は、死を以って己の職場を守った。
窓越しに見る砲弾のさく裂、刻々迫る身の危険、いまはこれまでと死の交換台に向かい 
みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら……

の言葉を残して静かに青酸カリをのみ、夢多き若き尊き花の命を絶ち職に殉じた。
戦争は再びくりかえすまじ。平和の祈りをこめて尊き九人の霊を慰む。