ふくま町名の由来は、アイヌ語でオリカナイ・鹿追(いるかない)などと一定していませんでしたが、1624年(寛永元年)に月崎神社の神託により福島村と改称されたとあります。

渡島半島の南端で津軽半島に近い地域ですから、古くから和人が移住していました。

1457年のコシャマインの戦いで豪族将土季直が破れ、その後の松前藩の祖となる武田信広による統一の道を辿ることになります。

1624年にはそれまでイルカナイ・折加内・鹿追(いるか)などと呼ばれていたこの地が月崎神社の神託により福島と改称されました。

大千軒岳

千軒岳では砂金採取が行われ元和年間(1615~1624年)に数万人が集まり、幕府の禁教政策を逃れた人々が金掘りの名目で渡来していたといわれています。
1639年(寛永16年)松前藩による、隠れキリシタン処刑によって106人が殉教した地でもあり、金山番所跡と千軒平の尾根には十字架が建てられています。
毎年7月の最終日曜日にはキリスト教徒殉教ミサが行われます。

金山衰退後も昆布を中心に青森他からの移住者もあり漁業で発展していきます。
暖流の対馬海峡の影響により温暖な気候で、漁業を基幹産業とし、福島漁港を中心にイカを主体にホッキ・ホタテ・ホッケなどを水揚げし、水産加工も盛んです。特に、スルメは日本有数の産地となっています。

青函トンネル記念館

昭和62年(1987年)総延長54㎞の青函トンネルが開通。
この北海道側工事基地となったのが福島です。
世紀の大工事と言われ、トンネル技術を結集して完成させた世界最大の海底トンネル。
工事中に実際に使用していた設備重機や工事記録、技術情報などが展示されてます。その他、青函トンネルの全容や工事の様子などを映像で見ることが出来ます。

横綱千代の山・横綱千代の富士の町

道産子初の第41代横綱千代の山、相撲界初の国民栄誉賞に輝く第58代横綱千代の富士の偉業を後世に語り継ぐ横綱記念館があり、二人の大横綱の記録や足跡を間近で感じることができます。
夏には九重部屋力士の夏合宿が行われ、厳しい稽古や力士の素顔が身近に楽しめます。

伊能忠敬北海道測量開始記念公園

蝦夷地測量は福島町吉岡から始まりました。
その功績を後世に伝えるため伊能忠敬没後200年の節目であった2018年に記念公園を建設しました。公園内には銅像や功績を記す説明板などがあります。