登別市は、観光地として登別温泉、カルルス温泉を擁し北海道屈指の温泉地です。温泉で知られておりJR登別駅があるので、行政市庁がここにあると思いがちですが、更に2つ先の幌別駅になります。

登別郷土資料館・白石城

明治2年、新政府から幌別郡支配の命を受けた仙台藩白石城主、片倉邦憲は子供の景範を中心に藩士150名を引き連れて移住させました。
やがて廃藩置県で支配を免じられると、自力移住派と開拓使属派に分裂し、開拓使保護の一派は札幌市白石と手稲に再移住していきます。
また、室蘭と隣接する鷲別にも移住し開拓の祖となっています。

昭和36年幌別町から登別町に改名し昭和45年に市制施行になりました。

蝦夷草紙

江戸時代に、最上徳内が『蝦夷草紙』でその存在を記し、弘化2年(1845年)に松浦武四郎が訪れ温泉の魅力を綴りました。

安政4年(1857年)には近江商人の岡田半兵衛が地獄谷で硫黄を採取し共同浴場を造り、後に湯守になった滝本金蔵が私費で温泉までの道路を開削し温泉宿を経営。
これが登別温泉の始まりです。
大正4年、軌道馬車を走らせ、大正14年には電車が走るまでになり、入込客も増加、温泉の開発が進められました。

札内高原館

鷲別地区は室蘭市と接しているのでベッドタウン化しており、幌別地区は市庁所在地で工業団地を持ち、札内地区はサフォーク羊をはじめ、乳牛なども飼育され酪農が盛んです。

登別地区は、漁業の他、温泉をはじめとしてテーマパーク、ゴルフ場などを備えた観光地区となっています。